出発点のGDPを500兆円、国の債務を850兆円として計算する。
今年の経済成長率はマイナス6%と見込まれ(IMFの見通し)、15兆円を使った追加経済対策はGDP成長率を2%底上げする(政府の見通し)から、
(1)経済対策を行わないで経済成長率がマイナス6%になると、GDPが500兆円から470兆円に縮む。たとえ国の債務残高が850兆円で不変だったとしても、国の債務のGDP比率(債務比率)は850/470で、約180.9%程度に増大してしまう。
(2)追加経済対策の効果で経済成長率がマイナス4%になると、GDPは480兆円となる。これに伴って国の債務残高が15兆円増えて865兆円になったとしても、債務比率は865/480で、約180.2%程度となる。
多くの人は、15兆円という額ばかり見て、より意味のある債務比率という指標を見ていないので、このことに気がついていない。
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追加経済対策は財政を改善する(その1)へ
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